より良い矯正治療への取り組み

Posted on 5月 13, 2015 in 裏側矯正

患者さまのより良い治療のために努力を続けます

「見えない裏側矯正」の渋谷矯正歯科では、より良い矯正治療を患者さまにご提供できるように努力を続けております。矯正治療の特徴は骨構造を利用して歯の移動を行うことです。近年の歯科材料の改良に伴い、弱く持続的な矯正力を用いることが可能となりましたが、未だ治療に伴う苦痛として、歯の移動に伴う痛み、粘膜・軟組織の損傷、などが挙げられます。

そこで渋谷矯正歯科では、治療期間を快適に過ごしていただけるよう、以下の治療・設備を導入する事でより良い治療へ取り組んでおります。

ブラケットへの取り組み

下の写真左の向かって左側と右側は同じ会社のクリッピーLというブラケットです。しかし、同じ会社のブラケットでもデザインは全然違います。そこで直接、装置を着けて、クリッピーLの中でも一番違和感が少ないデザインのものを使用しています。

さらに、既存のブラケットをそのまま使うだけでは違和感が強く口内炎や発音の問題が起こります。真ん中の写真の矢印の部位がひっかかりやすくトラブルを引き起こしやすいため、必要のないフックを外してブラケットのウイング(ワイヤーを結ぶ為にゴムや結紮線を引っ掛ける部位)を柔らかいレジンで埋めています。(下写真右)

ブラケットへの取り組み

これは、患者さんから気になる点をどんどんと指摘していただき、改善していきました。髪の毛1本だけでも敏感に感じる口の中ですから、少し工夫しただけで違和感を減らすことができます。
これからも患者さんからの貴重なご意見も参考にしつつ診療のクオリティを上げていきます。

GUMMETAL ワイヤー

GUMMETALワイヤーとは新しい歯列矯正用ワイヤーで、高い回復力と屈曲性を同時に実現し効果の高いワイヤーです。また、Niフリーのベータチタン合金ですので、患者さんにとっても安全です。

GUMMETAL ワイヤー

GUMMETAL ワイヤーにカーブを入れて顎間ゴムをしていただくと下の歯全体が後ろにさがる効果があります。下記の写真のように受け口の方の治療では、従来であればマルチループワイヤーという細かいベンドを曲げなくてはいけませんでした。ベンディングも大変ですし、口の中にたくさんのループがあることによって違和感が強く、歯ブラシがしにくいという問題点がありました。

GUMMETAL ワイヤー

しかし、GUMMETALワイヤーにカーブをいれてゴムを使用していただくと下記のようにしっかり咬んできます。

GUMMETAL ワイヤー

患者さんも快適になり術者も楽になる矯正治療の装置の進歩は目覚ましいものがあります。

ネオジウムYAGレーザー (Nd YAG LASER)

光の作用によって、レーザー光を照射すると、その刺激により細胞や組織が活性化され創傷治癒が促進されます。 この効果は「ネオジウムYAGレーザー」の特徴で、組織を透過する特性があるためです。 う蝕(虫歯)の抑制や再石灰化のほか、殺菌・消毒効果、痛みを和らげる疼痛緩和、鈍麻効果、そして歯周治療まで、幅広い利用範囲を持っています。

ネオジウムYAGレーザー

これにより、矯正治療期間の疼痛緩和、移動促進をはかります。
また、PMTCやホワイトニングに代表されるメンテナンスにも効果を発揮します。 当クリニックの Nd YAG レーザーは機能だけでなく、電磁波の影響を極力抑えた安全性の高いモデルを導入して治療にあたっています。

SOARER-X

歯列矯正とは、「ブラケット」という装置を歯に取り付け、ワイヤーで力を加える事で歯を少しずつ動かします。そのワイヤーについて当院では非常に柔らかく、弱い力を持続的に伝えることができる超弾性、形状記憶ワイヤーを使用してきました。

しかし、このワイヤーは形状記憶という特性上、ベンディング(ワイヤーを曲げる)が難しく治療の初期に使用範囲が限られていました。「SOARER-X」は超弾性、形状記憶ワイヤーを500℃前後の熱を加えることによって、調節不可能なワイヤーを調節可能にします。

SOARER-X

これにより、治療のほとんどのステップで超弾性、形状記憶ワイヤー使用することができるようになります。 超弾性、形状記憶ワイヤーでは歯にあたえるダメージが最小限となり、痛みも少なく、且つ効率的に歯を動かすことができます。

ノンラテックスの顎間ゴム

ラテックスとはゴムの木の樹液のことでこれに含まれる複数の蛋白質及びそれらの変化体が最終製品にまで残存し、アレルゲンとして作用することが明らかになっています。 特に職業的に天然ゴム製手袋を常用する医師や看護師では、5〜15%の人がラテックスアレルギーであるともいわれています。ラッテクスアレルギーはアレルギー反応としては軽い蕁麻疹程度のことが多いですが場合によってはアナフィラキシーショックを起こすこともある怖いものです。

ノンラテックスの顎間ゴム

上記の写真のように矯正治療では治療後期に上下の歯をより緊密にかみ込ませるためにゴムを使用することが多くあります。このゴムを顎間ゴムと呼び一般的にはラッテクスが含まれています。渋谷矯正歯科ではこの顎関ゴムをノンラテックスのゴムにしました。実は、費用的には従来のラッテクスのゴムより数倍かかるために使用している医院はほとんどありません。しかし、生体に優しい治療のために導入することしました。

さらにもう一点優れているところがあります。左がノンラテックスのゴムで右がラテックスのゴムです。 ご覧のようにノンラテックスのゴムはラテックスのゴムに比べて透明感優れていて格段に目立ちません。

クロスオーバーテクニック

見えない裏側矯正治療では奥歯に装置を取り付けると「違和感が強いのでは」、もしくは「嘔吐反射(吐き気を催す)がでないか不安」言う方がいます。渋谷矯正歯科ではそのような方のためにクロスオーバーテクニックを行っています。

クロスオーバーテクニックとは写真のように前歯は裏側に装置を着けて奥歯は表側に着けるテクニックです。これによってまったく他人には気がつかれずに奥歯の違和感を取り除くことができるのです。

クロスオーバーテクニック

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