最も重要!?矯正における歯科技工士の役割

Posted on 6月 8, 2015 in 裏側矯正

矯正治療における歯科技工士の仕事とは?

「歯科技工士ってどんな仕事をするの?」多くの方が、このような疑問を持っているのではないでしょうか?歯科技工士は、主に歯医者さんの裏方の仕事をしています。

一般の歯科医院では、歯科技工士は虫歯などの治療に使う銀歯や入れ歯を作っています。一方、矯正歯科における仕事はこれとは異なり、歯に装置(ブラケット)を 正確な位置につけるためのコア(※)の作製と、ワイヤーの加工・設計、マウスピース矯正のマウスピース製作です。

※コア……裏側矯正をする時に、装置の付ける位置を記したもの。レジンなどでを用いて一人一人の歯に合わせて制作する。

矯正治療における歯科技工士の仕事とは

裏側矯正において綺麗に並べるのに重要な3点

1. 最終目標としてどのような歯並びにするか
2. 歯のどの部分に矯正装置(ブラケット)をつけるか
3. 理想的な歯並びにするために、ワイヤーをどのように加工、設計するか

この3つのうちどれが欠けていても、矯正治療は成り立ちません。特に2の“矯正装置の位置”は、0.1mmずれるだけでも歯並びに大きく影響を及ぼします。そのため、装置やワイヤーは患者様に合ったオーダーメイドとなり、0.1mm単位で調節し精度を高めています。この3つに深く関わっているのが歯科技工士であり矯正治療における歯科技工士の作業は、極めて重要な役割を担っています。

歯科技工士の現状

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出典:『2012歯科技工士実態調査報告書』

 

上のデータは2012年度のデータですが、このように日本における技工士は歯科技工以外の業務で時間を取られているのが事実。そのために勤務時間も必然的に長くなります。また、歯科医院の数もコンビニよりも多く値段は下がるばかり。それではいい物はできません。その一方で、より安い中国の技工物もはいってきてます。

しかし最近はデジタル技術の導入により状況も少しづつ変わってきています。昔は手作業で装置を製作しているところがほとんどで、「数をつくればいい」という主義でしたが現在では、デジタル技術が少しづつ導入されていることにより変わってきています。デジタル技術の導入によって、精度の良い物を時間をかけて作製することができるようになった上、デジタルなのでドクターとのコミュニケーションも取りやすく、患者様が本当に満足いく物を作製できるようなってきています。また昔は技工士は男性ばかりでしたが、最近では女性も活躍しています。

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