矯正治療中の痛みについて

Posted on 6月 8, 2015 in 裏側矯正

どんな場合に痛みがでるか

そもそも歯列矯正とは、凸凹の歯並びに形状記憶のワイヤーを装着し、そのワイヤーの元に戻ろうとする力を使い、歯並びを綺麗に整えていく仕組みです。また、痛みはその歯を動かす際に、歯の根の部分にある歯槽骨と歯根膜という歯を支える部位に負荷がかかりるために炎症し、発生する痛みです。

矯正治療中の痛み

ですから、初めて装置を装着した日はそれまで感じたことのない痛みのため、通常よりも特に痛みを感じる場合が多いようです。
しかしだいたいの場合は1週間で慣れて痛みはなくなります。その後は、月に1度の医院で処置をした次の日が一番痛く感じますが、また数日で慣れるということの繰り返しになります。

どのような種類の痛みか

矯正治療中の痛みは虫歯の痛みとは違います。よく言われているのは「歯が浮くような痛み」です。歯を自分の指でぐっと押した時の痛みに似ています。またそれ以外にも初めて装置を装着した時は、歯に触れるだけで鈍痛を感じる場合もあります。しかしそれも最初のみで、徐々におさまってきます。

より痛みを少なくするには

矯正の痛みは刺激によってより出やすいので、食事の際に食べるものを選ぶことで痛みを少なくすることができます。硬いものを咬むとより強い痛みがでて柔らかいものを咬むとより痛みが少なくなるので、どうしても痛い場合はおかゆやおじや、スープなどにするとよいでしょう。

また、治療時にレーザーを使用することで、痛みのもとである炎症を抑制することもできます。レーザーには、痛みを緩和したり、腫れを抑えたり、口内炎の治りを促進するものなど様々なものがあります。医院により導入しているレーザーの種類に差がありますが、効果的な治療です。最近の歯列矯正は弱い力で歯を動かしているので昔に比べて痛みは少なくなっていますが、上記のような方法でより痛みを緩和させることができます。

処置中は痛みはでない

虫歯治療と違って医院での処置中には痛みはでません。また装置装着中にもでることはありません。装置を歯に装着する仕組みは女性のネイルでも使用している、特別な接着剤で歯の表面につけています。装着後、移動する力が加わると徐々に痛みが出てきます。そのことを頭にいれておき、装置装着後にすぐに痛くないからと安心せず気をつけて過ごしましょう。

昔は矯正の痛みに耐えられずリタイアした人もいましたが、最近では弱い力で歯を移動させたり、レーザーを活用することでより痛みの少ない治療にし、患者さんの負担が減るように変化してきています。痛みを理由に歯列矯正を嫌厭しているようなら、レーザーを持っている医院を選んで相談を受けるなどするとより快適な矯正生活が送れるのではないでしょうか。

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